お茶(茶道)について「知・聞・感・楽」

Story no.3

「お茶会」は、一部分

2014.07.15

一般的に「茶会」と言うと、多くの客を一同に招く「大寄せ茶会」を指すようです。薄茶(うすちゃ)あるいは濃茶(こいちゃ)を戴きます。もちろんお菓子もあります。濃茶の時は主(おも)菓子として和菓子、薄茶の時は干(ひ)菓子が普通ですが和菓子が出されることも多いようです。なお複数の茶席がある茶会では、簡単な食事(弁当)=点心(てんしん)もセットにして出されることも多いです。

茶の湯において正式な茶会は「茶事(ちゃじ)」と言われ、懐石(かいせき)料理、濃茶、薄茶をもてなします。普通、茶事は、5人位までの少人数で行われます。詳しく正確なことをお知りになりたい方は、ネットの“ウィキペディア”や本などで調べて下さい。

茶事にも種類がいくつかあって、正午の茶事、朝茶、夜咄(よばなし)、暁の茶事、跡見(あとみ)の茶事など七種類あり、正午の茶事が最も形を整えていると言われます。

ちなみに私は「夜咄」の茶事が一番好きです。時季的には寒い時期に行わるのですが、夜、暗い中で行うため、露地に行灯(あんどん)を置いたり、手や口を清める蹲(つくばい)で手燭(てしょく=現代の懐中電灯)を使います。食事や茶を戴くときには高燭、茶を点てるときは小灯(ことぼし)など、ほの明るく揺れる和蝋燭(ろうそく)を使い、本当に幻想的です。蝋燭代や後始末(片付け)が大変ですけど…。

茶事の流れを簡単に言うと、炉(畳を小さく四角に切り、炭を焚いて釜で湯を沸かす設え)の場合、席入、炭手前、懐石、中立(なかだち)、濃茶、薄茶の順で進みます。

“懐石”は、基本的に一汁三菜と言われ、お茶を飲む前にお腹に入れておく軽めの食事なのですが、海の幸、山の幸など、亭主が心を込めて作っていますので、美味しいし、それなりにお腹もいっぱいになります。お酒(清酒)も少し出ます。但しビールや洋酒の類は聞いたことがありません。なお、あくまでも“お茶”が主なので、過ぎないように程々にしましょう。ちなみに品数豊富で豪華(?)な“会席料理”ではありません。

さて“濃茶”は、一碗で人数(3?5人)分を点てて回し飲みます。一人分(のお湯)でも薄茶の倍以上の抹茶量で点てる(練る)ので、ねっとりとしていて“まったり”とした甘みがあります。あまり濃いと、最後の人がスッと吸いきる時に、なかなか降りて来ないので、指を使いたくなりますがダメです。濃茶には最も良いお茶が使われます。
濃茶は、基本的にその席では一度きりしか戴けません。濃茶の席でおしゃべりは厳禁、話をするのは亭(席)主と正客(しょうきゃく)だけです。

余談ですが、濃茶で一番得をするのは濃茶を点てる人です。練る時に立つ茶の香りを最も近くで感じられるからです。これは点てた人でないと味わえません。

茶席(会)へ(正式な)案内(状)の「お茶を一服差し上げます」の“お茶”は、濃茶のことで、メインは濃茶なのです。そして濃茶までがフォーマルです。濃茶が済めばリラックスタイムです。茶事の最後は“薄茶”を戴きます。薄茶は望めばお替りも可能です、が…。亭主を含め、同席の皆さんで、時間の許すまで談笑となります。

難しく考える必要はありませんが、一般的に濃茶や薄茶を戴く“お茶会”は、茶事の一部分だと思っているのです。

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Japanese HIRO

PROFILE

Japanese HIRO()
元矢板市職員、会計管理者で定年退職。今、矢板市商工会職員で残り少々。
体育会系で、汗をかくスポーツ大好きですが、年々体力は減衰。スキー、野球(ソフトボール)、陸上競技(投てき。中学時代は長距離系で県大会にも出場)、学生時代に馬術をちょっと。
文科系の趣味も少々。木版画で年賀を毎年手作りし30年。音楽は抒情系、癒し系が好き。浮世絵や日本画、京都、奈良、文化財等の鑑賞も好き。
アルコールも種類問わず好き。でも今は…。
B型の故か、集中するけど飽きっぽい。
何事も「ヤルなら楽しく」がモットー。

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